日野瑛太郎さんとは分かり合えないと強く思わされた一枚の画像。
私にもサラリーマンとして働いていた時期がある。
もちろん、その期間には「会社の命令には従う。」「上司の言うことは聞いておくものだ。」「プライベートよりも仕事を優先するべきだ。」という価値観に縛られていた。
「定時ダッシュ、有給休暇取得、転職」という「社畜」の価値観では悪とされている事象に対して「当然の権利」であるという内容が記載されていた。
目からウロコが落ちるような気分で記事を読み漁った。
気がつくと目からは涙がこぼれ落ちていた。
「思うままに生きよう。」
間違いなく、私の人生感に影響を与えた。
日野瑛太郎さんが著書を出したとの報せを聞いた私は書店に走り「脱社畜 ~会社に人生を支配されない34の思考法~」を購入した。
家にダッシュで帰り、ワクワクしながら読みすすめていた。
やはり内容は共感できる、励まされる内容だった。
しかし、あるページにさしかかったところで私の勢いは止まった。
日本の食卓ではマナーとして「ご飯を左、汁物を右」に配置することとなっている。
この画像では真逆の配置がなされている。
不快感で頭がいっぱいになった。
「従来の価値観に染まってはいけない。」という意図を込めて敢えてそうしたのかもしれないとも考えた。
そうだとしても、「食べることは生きるためにとても重要な活動だ。」ということを強調する画像としてマナーを無視したこの画像はいかがなものか。
日野瑛太郎さんとは心の底から考え方を一致させることはできない。
たった一枚の画像で私は我に帰った。
しかし、「脱社畜」への理解は変わらない。
日野瑛太郎さんとは違う形で、私は私なりに「脱社畜への道」を築いていこう。
そう決心した。
日野瑛太郎さんにも、食卓の画像にも私は感謝しなければならない。