「里崎智也引退」と、「橋本将」と、「野口寿浩」と。
里崎選手 引退のお知らせ | 千葉ロッテマリーンズオフィシャルサイト
今朝、衝撃のニュースが耳に飛び込んできた。
千葉ロッテマリーンズで正捕手として活躍してきた里崎智也選手が引退するという報せだ。
存在感を示し始めたのは2003年だが、正捕手という印象を強めたのはボビーバレンタイン体制の2005年だろう。
この年に正捕手として起用されると、翌年2006年のWBCにも出場し世界のベストナインにも選出された。
2006年、2007年にはベストナインとゴールデングラブ賞を獲得し、パ・リーグを代表するキャッチャーとしての実力を証明してみせた。
リードについては、積極的にストライクを放らせる面が批判されるケースもあったがピッチャーのいいところを引き出すリードを評価する声もある。
バッテリーは「ピッチャーのプラス思考」と「キャッチャーのマイナス思考」が合わさる「+」と「-」でバッテリーとよく言われる。
そんな中でプラス思考と明るい性格で引っ張る里崎智也は稀有な存在であるとも言える。
私が印象に残っているのは以下の3つのエピソードである。
①2003年5月4日のおばあちゃんに捧げる3ベース。
前日におばあちゃんが亡くなったにもかかわらず試合に出場した里崎。
レギュラー定着前だったが、清水将海に代打の代打で出場した11回表。
渡辺正和 (ダイエー) からタイムリースリーベースを放ち祖母への手向けとした。
②2007年7月17日のタフィーローズ (オリックス) に怯まない里崎。
先発投手清水直行のインハイのボールに激高したローズは足で砂をかける。
里崎が怒って立ち上がるとローズは両手で押し倒して乱闘になる。
結果的には引き分けだったがローズに立ち向かう里崎が頼もしかった。
③2005年5月29日、勝利後に歌い踊る里崎
横浜戦で満塁ホームランを打つと球場前広場で球団歌を歌った里崎。
渡辺俊介を巻き込んで熱唱する姿は明るい彼そのものだった。
彼の応援歌の歌詞は「歌え~踊れ~打ちま~く~れ~♪」という珍しいもの。
1088試合に出場した里崎智也であるが、橋本将との併用があったからこそ成長できたという見方もできる。
ちなみに彼は引退後、靴屋さんをやっていたが閉店したらしい。
橋本将は横浜に移籍したけど、力を発揮できなかった印象が強い。
野口寿浩も横浜に移籍したが力を発揮できなかった捕手として思い浮かぶ。
日本ハム時代は強肩で勝負強い打撃、さらに瞬足でビッグバン打線の一角を担った顔の長い男である。
ちなみに、水島新司が描いた彼がえらく似ていたのが印象的である。
話が逸れてきたが、里崎智也選手、お疲れ様でした。