あえて、今、M-1 グランプリ 2018で一番印象的なシーンを振り返る。
昨年2018年のM-1グランプリは上沼恵美子さん, 立川志らくさんの審査が世の中をざわつかせる動きもありましたね。
最も印象的なシーンは、
優勝した霜降り明星でも、
準優勝の和牛でもなく、
ジャルジャルの1本目「国名分けっこ」の入りです。
福徳「鬼ごっこ、かくれんぼ、国名分けっこ、ケイドロ」
後藤「1個知らんの入ってるわ。」
福徳「どれ?」
後藤「国名分けっこ?」
福徳「国名分けっこ知らんの?
分けっこ国名って言ってたん?」
後藤「地域によって呼び方違うとかなん?」
この流れ、すごくグッとくるのが、福徳が「国名分けっこ」を小学校の頃に流行っていた遊び4つ中3つ目に入れることで立たせなさすぎるようにしていること。
かつ、その後のくだりにおける「ピンと来ない理由が地域によって呼び方が違うからだと勘違いしている。」のフックになるように、その代表格である「ケイドロ」を絶たせているところが小気味いい。
そして何より、この導入部によって中川礼二が度々指摘していた「漫才らしくない。」という課題を完全にクリアしている。
導入部で感動を覚え、本編で理屈抜きで笑わせてもらい、「優勝もらったな、ジャルジャル。」と思ったものだが、そうはいかないのがM-1グランプリ。
今年も、漫才の奥深さを感じながら観戦したい。