「私と小鳥と鈴と」と、「部屋とYシャツと私」と、「君と羊と青」と
同じ助詞を続けると品のない文章になると、大学時代の恩師に言われたことを思い出します。
なるべく、文章を書く際はそうならないように気をつけているつもりです。
この記事はタイトルの中に助詞「と」が10個も出てきています。
「と」大渋滞です。
曲や詩のタイトル中であれば、効果的に「と」を続けることで「リズムを整える効果」および「単語同士の結びつきを強める効果」、「単語一つ一つの印象を強める効果」を生みます。
金子みすゞさんの「私と小鳥と鈴と」は有名ですし、学校で習うことも多いと聞きます。
詩は特にリズムが重要な要素となります。
「私と小鳥と鈴と」やはりリズムがいいです。
何度も口ずさみたくなるほどリズムがいいです。
「私」、「小鳥」、「鈴」を強調しつつつなげることで詩の効果を高めることにもなります。
「みんなちがって、みんないい。」
彼女は26年という非常に短い生涯の中でこの詩を残しました。
旦那さんから詩の発表と詩人仲間と交流を禁じられるなどしながら最後には服毒自殺で生涯を閉じるという複雑な人生を送った金子みすゞさん。
彼女は自分や他者が「みんな尊い存在である。」と思ったまま生涯を閉じたかったのかもしれません。
この詩にはそのような覚悟すら見て取れます。
「部屋とYシャツと私」も平松愛理さんの名曲です。
リズムの良さももちろんあるのですが、詩の内容と「関白宣言へのアンサーソング」であることを考えると、それぞれの単語の意味を引き立てる効果が強くなっていると考えられます。
「部屋とYシャツと私 愛するあなたのため 毎日磨いていたいから」
「部屋=あなたとの生活空間を楽しいものにするわ。」
「Yシャツ=あなたが仕事をバリバリできるように支えるわ。」
「私=あなたの美しき良き妻でいるわ。」
それぞれの単語にこのような妻の覚悟が込められている、そのメッセージ性がタイトルによってより強まります。
「関白宣言」と比較しても「やはり妻には勝てない。」そう思わせるほど強い歌詞です。
「君と羊と青」はRADWIMPSが発表した曲です。
個人的には、クイズタレント名鑑という番組の企画である「USC ~史上最大ガチ相撲トーナメント2012春~」の印象が強いです。
緒戦の取り組みである「あかつvsHAJIMEロボット33号」の煽りVTR中で使われていたのが、この曲なんです。
おそらく、人類代表あかつvsロボット代表HAJIMEという構図と曲調が合っているためにBGMとなったのでしょう。
「眩しすぎて閉じた瞳の残像が 向かうべき道のりを指さしてんだ」=「人間が作る未来?ロボットがつくる未来?そこまで背負ってね~よ、バラエティ番組で!」という歌詞の壮大さともマッチしますね。
ちなみに、北海道日本ハムに所属する大引啓次選手の出囃子 (登場曲) でもあります。
このように、助詞「と」を敢えて連続的に使うことで強調の効果をもたらす例について振り返ってみました。
しばらく私自身の記事も「と」を使って「3つの事柄を繋げる」というルールでタイトル付けしてみようと思います。
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本文中で同じ助詞を連続して使っている部分があったらカッコ悪いなあ・・・・・・。