i/西加奈子 を読みまSTAR☆
「この世界にアイは存在しません」
アイが自分の存在を否定することに繋がる言葉だがやがて
「この世界にアイは、存在する」
に至っていく。
それは、数学を通して虚数の存在を理解することであったり
ユウによりミナにより自分の存在を肯定する理由を獲得することであったり
最終的にはあがいてあがいた向こうに
「私はここよ。」
西加奈子さんの小説を読むと「大好き」という言葉で心の芯を突き刺してくる感覚を覚える。
ありがとうと、ごめんなさいを言ってはいけないのであれば、何を言えばいいのだろう。アイは言葉に困った。でも、先にミナが「それ」を言ってくれた。
「大好きだよ。」
いつか言ったよね。大好きだって。今でも変わらない。私はアイのことが大好き。本当に、本当に大好き。
また、電車の中で泣いてしまいました。