ダジャレGメンと、タレント名鑑と、藤井健太郎と。
TBSラジオ 「JUNK 伊集院光 深夜の馬鹿力」 が1009回目の放送を迎えるそうです。
そこで、過去のコーナーの中から「おもしろかったコーナー」を挙げていく企画を行なっています。
JUNK 伊集院光 深夜の馬鹿力 - TBS RADIO 954 kHz
私個人としては、「ランキング」に入れるには時事ネタ色が強く、ネタ職人の実力が反映されにくい面はあるものの推したいコーナーがあります。
「ダジャレGメン」というコーナーです。
これは、テレビ番組やCM、宣伝コピーなど世の中にあふれた「だじゃれ」および「うまい言葉」を探し出し「うまいね~。」と味わったり「くっだらねぇ。」と嘲笑したりというコーナーでした。
私が印象に残っているのは以下の3つになります。
①花王㈱から発売されている生理用品の「ロリエ」が「月桂樹=月経」とかかっているという指摘
②ダイドー缶コーヒー「ブラック無糖」のCMに使われている曲が「ディープ・パープルのブラックナイト」なのですが、これが「ブラック無い、糖」ということだという指摘
③タモリ倶楽部にて、ポンポン船をつくるシーンで「秘密戦隊ゴレンジャー」のテーマソングがBGMとして使われていた。
それが「船体=戦隊」で掛詞になっている。
特に、③に関してはテレビスタッフのいたずらごころがBGM選曲に現れていると思うと興味深く、番組を見る際にBGMに着目するようになりました。
テレビを観る目線を変えてくれたコーナーだといえるでしょう。
視聴者の「スタッフの意図を読み取ろう」という意欲を高めてくれたのが「ダジャレGメン」であるならば、その意欲に答えてくれた番組があります。
「クイズタレント名鑑」内の「史上最大ガチ相撲トーナメント」における各選手の煽りVTRです。
TBS「クイズ☆タレント名鑑」:USC〜史上最大ガチ相撲トーナメント
「HIRO (安田大サーカス)」の煽りVTRには「傷だらけのHERO/ TUBE」が使われていましたが緩く「HIRO=HERO」でかかっており、力士業を運悪く廃業したまさに「傷だらけのHERO」といった趣になっています。
「山田勝己 (ミスターSASUKE、人生SASUKE)」の煽りVTRには「青いベンチ/ サスケ」が使われています。
これは「SASUKE = サスケ」で掛かっています。
個人的に最も思い入れが強いのは坂本一生 (ニセ加勢大周) です。
「fake star/ 平井堅」が使われたのは、「ニセ加勢大周、ニセモノ」という芸能界の悲劇感を強調するためです。
そして、「POP STAR/ 平井堅」を用い「もう一花咲かせるか、坂本一生」というコメントとともに「インターフェイスプロジェクト、竹内社長」と勝ちどきを上げる若き日の坂本一生の映像が流れる演出は憎いですね。
テレビの世界や芸能界に明るくなるほどテレビをより楽しめる。
表面的には普通の場面なのにしれ~っとダジャレを仕込んでいたりするスタッフには頭が下がります。
最近では、クイズタレント名鑑およびクイズ正解は一年後、水曜日のダウンタウンに絡んでいる藤井健太郎さんに注目しています。
山田勝己や松島トモ子など絶妙な人物にスポットを当てるなど、奇抜な企画も多く「テレビ業界の再生」を担う存在になりそうな気がします。
テレビも「ぼ~っと観てる」よりも「細かく観る」方が楽しめるということですね。