ピタゴラス勝率ならぬPythagenpat勝率による各チームの順位考察
プロ野球がアツイ。
特に、今シーズンのセントラルリーグは横浜DeNAと東京ヤクルトの奮闘により混セの傾向が強い。
パシフィックリーグも北海道日本ハムが若手の躍動で強く、オリックスが補強した戦力が機能せずに苦戦していて例年以上の混パ模様である。
真中新監督、緒方新監督の力量を推し量るとともに、和田監督や森脇監督は世間で言われるほど無能なのか?
横浜DeNAや読売、北海道日本ハムの実力は本物なのかを調べるためピタゴラス勝率ならびにPytagenpat勝率を用いて検討してみた。
①勝率を求める。
勝率=勝利数/ (勝利数+敗北数)
②Pytagenpat勝率を求める。(^は指数、何乗しているか)
ピタゴラス勝率=(得点^2)/ (得点^2+失点^2)
これにより、得失点から計算するとどれくらいの勝率になるべきかを求める。
運および監督の采配、戦力運用が適切かを検討する。
より正確にするために、リーグ全体において点数の動きを考慮した指数を算出す
る。
Pytagenpat指数={(総得点+総失点)/ (試合数)}^2
Pytagenpat指数をnとする。
Pytagenpat勝率=(得点^n)/ (得点^n+失点^n)
③実際の勝率とPytagenpat勝率の差異を求める。
これによって、チームが得点能力および守備力の割にはよく勝っているのか、負け
ているのかを確認する。
セントラルリーグから見てみよう。
中畑監督、和田監督、原監督は戦力運用がうまいと言える。
特に読売は村田の不調や坂本、阿部の怪我など満足に戦力が整っていない中で1位にいるのは運だけでなく原監督の采配を褒めねばなるまい。
中畑監督も、倉本や関根、飛雄馬といった未知数の若手をやりくりしつつよくやっているのではないか。
以外にも東京ヤクルトが勝率の差異がマイナスになってしまっている。
ピッチャーの奮闘を生かしきれていないことを示していると言えよう。
広島東洋については、大差で勝って僅差で負けるという最下位チームにありがちな状況になってしまっているので勝率差異-0.157もうなずけるというものだ。
パシフィックリーグも見ていく。
栗山監督もよくやっているし戦力的にも整っていることを示しているのが北海道日本ハムだ。
レアードハーミッダ田中賢介が機能し、中島卓也や西川遥輝が成長を確かなものにしてることが大きい。
埼玉西武も上位にいて当然の実力を持ちながら、メヒアの不調や代打陣の不振をカバーして田辺監督の采配が冴えていることを表している。
福岡ソフトバンクは前評判、戦力、Pythagenpat勝率の上では1位にいなければいけないはずなのに3位に甘んじている。
工藤新監督の明るい表情はいいが、采配は冴えているとは言えない。
東北楽天はデーブ大久保監督でなければ数値上は最下位にいるはずだったという結果になっており面白い。
大久保監督は前評判が悪かったものの、松井を守護神にしたことと後藤光尊をショートに固定したことが大きいのではないかと思われる。
オリックスは、森脇監督の手腕および巨大戦力が機能しなかったことを示しており寂しい。
優勝候補と言われた実力を発揮するには金子千尋、佐藤達也といった昨シーズンの躍進における主役の復帰が待たれる。
それと同時にブランコ、中島裕之といった補強組はしっかり働いて欲しいところだ。(小谷野栄一は貢献している。)
たまには、セイバーメトリクスよろしく数式で野球を読み解くのも面白い。
「数学なんて実生活で使わない。」という俗説も跳ね返すことにもなるし理系学生や数学教師の方々にも取り組んでほしい課題である。
自チームの監督に不満がある方も満足している方もこの数値を見て「やっぱり森脇無能じゃん。」とか「栗山よくやってるじゃん。」「和田監督ごめんなさい。」「キヨシありがとう(°д°)」という感想を得るのではなかろうか。
~順位表および勝率は2015年5月1日試合消化時点のもの~
追記:2015年6月19日試合消化時点の記事を更新しました。