小松式ドネーションならぬひまざぶ式ドネーションによる投手の貢献度についての評価_1
小松式ドネーション (KD) と呼ばれる投手の評価方法が確立されている。
具体的には以下の式で表される。
KD = (イニング数×3)+{(勝利数+ホールド数+セーブ数)×10}
もともとは、小松聖投手が自分の成績をもとに愛犬保護活動の一環としての寄付活動を行うために設定されたものである。
投手の貢献度を示す指標として簡便であることから、プロ野球ファンの間でも用いられるようになっている。
イニング数や勝利数、セーブ数、ホールド数はチームに貢献した結果であるので、単純な貢献度を表すには申し分ないデータになるといえよう。
一方で、勝利数およびセーブ数、ホールド数を同一の価値で表していることに疑問を持った。
また、登板試合数を考慮しないとリリーフ投手に不利である。
さらに、敗戦数を評価に加算することにする。
責任投手になるということは先発投手であれば長いイニングを投げた証である。
中継ぎ投手にとっても、白黒がつく場面で投げているというのは信頼の証である。
そこで、試合数と敗戦数も変数として入れ込んだ「ひまざぶ式ドネーション」という新指標を提案したく、本文を寄稿した。
そもそもdonationというのは寄付、寄贈という意味であり、「ひまざぶ式ドネーション」という言葉自体に深い意味はなくなっていることも付け加えておく。
ひまざぶ式ドネーション (HMZB.D) については以下の式で表される。
HMZB.D = (勝利数×3) + (セーブ数×1.5) + (ホールド数×0.75) + (投球回×0.25) + (登板試合数×0.25) + (敗北数×0.25)
とした。
勝ち星については一番価値を重く考えている。
それを基準に、セーブ数は半分とした。
これは、15勝 = 30Sくらいと価値を置いたためである。
30S = 40Hくらいと計算して、ホールド数はセーブ数の3/4に設定した。
投球回に関しては9回投げると2.25になるように計算した。
これにより完投が勝利の3/4寄与する計算になる。
登板試合数に関しては50試合=200イニングになるような計算にしたかったので投球回の4倍の寄与度にしたかったのだが、試合数が増えると責任投手になる可能性が増す。
その影響を考慮すると0.25に落ち着いた。
敗戦投手も責任投手ということで、試合数と同じ価値を与えた。
次回はこの指標を用いて2014年の各チームの投手陣について評価していく。