「中村紀洋」と、「仲良し3人組」と、「人脈つくんのむずかし~ね。」と
ノリ DeNA退団へ プロ野球史上初3度目FA権行使 (スポニチアネックス) - Yahoo!ニュース
中村紀洋選手がFA権行使による意識を検討しているというニュースが出ました。
「CSに向けてチームが戦っている時にこういう記事が出るから厄介者扱いされるんだよ。」
「自業自得だよ。」
という厳しい意見もあります。
「球界の功労者への配慮がかけている部分は球団にも首脳陣にもあった。」
「ノリさんのファンだから寂しい。」
「ノリさんらしい。応援している。」
のような応援の声もあります。
個人的には、さびしいなあという気持ちが強いです。
やっぱり、打席に立った時に期待感を持てる選手でした。
昨シーズンの6位脱出における重要な戦力であったのも間違いありません。
ベテランになった近年では守備も巧くバントも巧くという器用さと、豪快なバッティングフォームから繰り出される鋭い打球という魅力を兼ね備えた選手だったと思います。
振り返ると、梨田昌孝さん、落合博満さん、中畑清さんという「プロ野球28会仲良しトリオ」の面々と野球をしているんですね。
プロ野球28会|がんばろう東北! 東日本大震災 義援金募金WEBサイト
梨田さんの下では、大阪近鉄を優勝に導く主砲、ミスターフルスイング、うどん人どん兵衛でお馴染み中村ノリブランドとしての活躍が光りました。
【CM】日清 どん兵衛 中村紀洋 優香(2001年) - YouTube
落合さんの下では、中日ドラゴンズを日本一に導くシリーズMVP男、広角に打ち分ける巧さを兼ね備えた打者、ベストファザー賞受賞という白ノリさん兼よきパパとしての活躍が渋く光りました。
中畑さんの下では、岩瀬さんから放った観客全員総立ち同点弾、読売を打ち崩すサヨナラ弾、「ちょろちょろするなよ内村!」などの大いなる功と罪を見せてくれました。
これだけの人物と関わり、さらにはノムさんの下でも野球をしてきたノリさん。
ごくごく普通の公立校である澁谷高校出身で学閥もなく、たったひとりで実力と人脈を作らざるを得なかったわけです。
そういう事情を鑑みると、少々かわいそうな部分もあると思います。
我が道を行くノリさんが、不幸な結果にならないことを祈ります。
「里崎智也引退」と、「橋本将」と、「野口寿浩」と。
里崎選手 引退のお知らせ | 千葉ロッテマリーンズオフィシャルサイト
今朝、衝撃のニュースが耳に飛び込んできた。
千葉ロッテマリーンズで正捕手として活躍してきた里崎智也選手が引退するという報せだ。
存在感を示し始めたのは2003年だが、正捕手という印象を強めたのはボビーバレンタイン体制の2005年だろう。
この年に正捕手として起用されると、翌年2006年のWBCにも出場し世界のベストナインにも選出された。
2006年、2007年にはベストナインとゴールデングラブ賞を獲得し、パ・リーグを代表するキャッチャーとしての実力を証明してみせた。
リードについては、積極的にストライクを放らせる面が批判されるケースもあったがピッチャーのいいところを引き出すリードを評価する声もある。
バッテリーは「ピッチャーのプラス思考」と「キャッチャーのマイナス思考」が合わさる「+」と「-」でバッテリーとよく言われる。
そんな中でプラス思考と明るい性格で引っ張る里崎智也は稀有な存在であるとも言える。
私が印象に残っているのは以下の3つのエピソードである。
①2003年5月4日のおばあちゃんに捧げる3ベース。
前日におばあちゃんが亡くなったにもかかわらず試合に出場した里崎。
レギュラー定着前だったが、清水将海に代打の代打で出場した11回表。
渡辺正和 (ダイエー) からタイムリースリーベースを放ち祖母への手向けとした。
②2007年7月17日のタフィーローズ (オリックス) に怯まない里崎。
先発投手清水直行のインハイのボールに激高したローズは足で砂をかける。
里崎が怒って立ち上がるとローズは両手で押し倒して乱闘になる。
結果的には引き分けだったがローズに立ち向かう里崎が頼もしかった。
③2005年5月29日、勝利後に歌い踊る里崎
横浜戦で満塁ホームランを打つと球場前広場で球団歌を歌った里崎。
渡辺俊介を巻き込んで熱唱する姿は明るい彼そのものだった。
彼の応援歌の歌詞は「歌え~踊れ~打ちま~く~れ~♪」という珍しいもの。
1088試合に出場した里崎智也であるが、橋本将との併用があったからこそ成長できたという見方もできる。
ちなみに彼は引退後、靴屋さんをやっていたが閉店したらしい。
橋本将は横浜に移籍したけど、力を発揮できなかった印象が強い。
野口寿浩も横浜に移籍したが力を発揮できなかった捕手として思い浮かぶ。
日本ハム時代は強肩で勝負強い打撃、さらに瞬足でビッグバン打線の一角を担った顔の長い男である。
ちなみに、水島新司が描いた彼がえらく似ていたのが印象的である。
話が逸れてきたが、里崎智也選手、お疲れ様でした。
横浜DeNAベイスターズと、セカンドと、キャッチャーと
2014年9月3日時点でセントラルリーグ4位だが、明らかに勢いがある。
贔屓目に見ても12球団で1番、チーム状態がいい。
先発ピッチャーも久保、井納、モスコーソ、山口、三浦と駒が揃う。
リリーフにも三上、林、ソト、国吉、大原、平田、長田と磐石である。
ブランコ、グリエル、バルディリスの外国人も機能している。
この3人は打撃だけでなく、守備にも意識の高さが伺える。
筒香、梶谷、桑原、荒波、松本、井手、下園など外野のレギュラー争いをしている選手がとっかえひっかえ活躍している。
多村、金城、後藤というベテランはスタメンでも代打でも存在感を見せる。
山崎、白崎、柳田と内野の守りを締める選手も多くいる。
こうやってみるとますます、横浜がなぜ首位にいないのかわからない。
穴がないように見えるし選手層も厚く見える。
しかし、私には二つのポジションが穴に見える。
一つはセカンド、もう一つはキャッチャーだ。
セカンドは石川雄洋が務めている。
現状はグリエルが入っているが、石川はセカンドのレギュラーとして「半固定」という扱いを受けてきた。
正直言わせていただくと、ほかのチームのレギュラーのセカンドと比べても見劣りする。
山田哲人と比べると打撃で劣る、中島卓也と比べると守備走塁で劣る、菊池涼介とくらべると打撃守備で負ける・・・・・・。
う~ん、中途半端な選手になってしまった感が否めない。
セカンドとして守備力、野球脳だけでも高めていってほしい。
そうすればきっと「真のレギュラー」になれるだろう。
そのために、選手の立場から指導できる存在が必要だと思う。
ベテランとしてプレーを見せ、フォローをしつつ、重責を軽くするような。
横浜には、内野手のベテランがいないため、石川雄洋の成長を促進することができないのだ。
私は、そのような選手を補強すべきだと思う。
彼の野球に対する姿勢は素晴らしいものがある。
たとえば、昨シーズン最下位に沈んだ北海道日本ハムについてこう語っている。
「たしかに、与四死球が増えてしまった。それは投手だけの責任ではない。野手がゲッツーを取れるときに取らなかったり、取れるアウトをとらない。そういうことが続くと投手にとって嫌な場面で相性の悪いバッターに回る。そうすると逃げる四球もでる。野手のせいで出した四死球もあるんだ。」
このように考えている選手はなかなかいない。
いかに、責任をもって内野のポジションを守ってきたかがよくわかる。
そういう責任感、守りの感覚を石川に伝える存在が必要なのだ。
彼は、西川遥輝に日本シリーズの時ですら談笑しながら指導する姿が見られた。
彼を持ってして視野が広いと言わしめた大野奨太も、自分を持っていると言われた西川遥輝もチームを引っ張る存在になってきている。
また、「まず初回はバント。流れを大きく動かさない。」という理論を持っているが中畑采配にも一致する部分があるので横浜野球にもフィットするだろう。
金子誠自身、引退を示唆するような発言も見られるが、セ・リーグの野球を勉強する意味でも横浜に来ていただけないだろうか。
石川雄洋にそういう師匠ができれば、とんでもない選手になるかもしれないのだ。
キャッチャーに関しては黒羽根、高城がいるが基本的には黒羽根が「正捕手扱い」を受けている。
しかし、黒羽根は正捕手としてみてもやはり物足りない部分がある。
レギュラー1年目で十分に務まるような甘いポジションではないのはわかる。
肩の強さは一級品だが、守備では大事なところでのミスが目立つし打撃でも得点圏で何もできない姿が目に付く。
先日の大事な阪神戦でも体を張れない弱さが出た。
マートン「顔」でもぎ取ったセーフ“前歴”で捕手びびらせた!? (スポニチアネックス) - Yahoo!ニュース
黒羽根に関しては、かわいそうな部分もある。
キャッチャーとしての重責をすべて彼が担わなくてはならなくなっている。
30代以上のキャッチャーがいない。
経験豊富で、プレーで手本を示し、黒羽根に安心して休息を与えられる、競争相手になるキャッチャーがいないのだ。
広島では會澤翼と石原慶幸が、東京ヤクルトでは中村と相川が、福岡ソフトバンクでは細川と鶴岡慎也がチームを支えつつお互いを刺激している。
キャッチャーを補強するとしたら、中日の小田幸平はどうだろうか。
巨人、中日と渡り歩いて正捕手の経験はないが優勝争いするチームで常に戦っていた男だ。
ブロックの技術やリード、キャッチングに肩も落合博満や桑田真澄に評価されているキャッチャーである。
バッティングに目をつぶれば十分、戦力になるだろう。
あくまでも黒羽根を正捕手に立てて、高城や嶺井がそこに割って入る状況を作り出すためのスパイスとしてなら充分すぎる存在だろう。
ムードメーカーとしても横浜にはマッチすると思われる。
小田の存在が黒羽根を「真の正捕手」に導くことになるかもしれない。
横浜球団関係者の方がもしも見てくれるなら、来季の補強の参考にして欲しいと思う。
何より、石川雄洋と黒羽根利規が「最強のセカンド」、「最強のキャッチャー」になることを切に願う。
八戸学院光星と、首都大学東京と、焼肉さん太郎と
高校野球の準々決勝をみて驚いたことがあります。
スコアボードに「八学光星」と表示されているではないですか。
ん!?光星学院、名前変わったのか。
「関西人ばっかりだけど八戸を前面に出すから地元民たちも応援してね~。」ってことでしょうね。
しかし、「八戸光星学院」ではなく「八戸学院光星」というネーミングには違和感を覚えます。
「学院」という本来、末尾に付くことが多い言葉が真ん中に入っているからでしょうか
似たようなネーミングで、「首都大学東京」という大学がありますね。
「大学」という本来、末尾につくことの多い言葉が真ん中に入っています。
「首都東京大学」「東京首都大学」でもなく「首都大学東京」というネーミング、こちらはなんとなくおしゃれな感じがします。
何回か口ずさみたくなります。
元々は「東京都立大学」「東京都立科学技術大学」「東京都立保健科学大学」「東京都立短期大学」の統合により設立された大学です。
もともとのネーミングよりいいですよ、うん、いい。
ちなみに、似たようなネーミング手法のお菓子として「焼肉さん太郎」というものがあります。
「焼肉太郎さん」ではなく「焼肉三太郎」でもなく「焼肉さん太郎」です。
「さん」が末尾ではなく真ん中に入るらしいです。
ちなみに、伊集院光さんの著書である「のはなし」にも焼肉さん太郎のネーミングの妙は語られています。
このネーミングの妙によって、キャベツ太郎など他の駄菓子類との差をさらに広げた感は否めませんよね。
ネーミングセンスは重要だということがわかりますね。
とくに、接尾語的属性を持つ本来ケツに置きたい言葉を中間に持ってくるのが重要なのかもしれません。
サンプラザ中野くんとかも、「サンプラザ中野くんさん」って呼びにくいし、「サンプラザくん中野」とかに改名したほうがいいわよ。
さもないと地獄に落ちるわよ。(細木数子風)
ナカノ・スタイリング・ワックスとかも「ナカノ・ワックス・スタイリング」にしたほうがスタイリッシュだから改名しなさいよ。
さもないと地獄に落ちるわよ。(六星占術で有名な某女性占い師風)
まんだらけ・中野もまん中野だらけにした方が・・・・・・
東海大四高を「とうかいだいしこう」って呼ぶあなたはズバリ〇〇県民でしょう
東海大四高、話題となりましたが負けてしまいましたね。
ちょっと、東海大四高について書きすぎですよね。
東海大四高の西嶋投手の投球術と、ドカベンと、小宮山悟と - himazabu's diary
岩佐徹氏の超スローボールに対しての問題発言とカットマン問題とダルビッシュ投手と - himazabu's diary
私は東海大四高の関係者に、というか西嶋投手に感謝とともに申し訳ないですね。
ある意味お世話になった岩佐徹氏にもお中元でも渡したほうがいいかしらね。ハハハ。
面白いデータを見つけた。 #ダルビッシュ はこの主審、ウェルキのとき2戦2勝、0.56ERA 16イニングで19三振、WHIPは0.625!!もう、お中元贈ってるんだ。ハハハ。 #mlbjp #rangersjp
— 岩佐 徹 (@toruiwa) 2014, 7月 18
岩佐徹さん・・・・・・バカにつけたる薬なしとは言ったものですが・・・・・・。
さておき、表題の件です。
東海大四高は当然、「とうかいだいよんこう」と読みますよね。
ホームページにも「東海大学付属第四高等学校」=「とうかいだいがくふぞくだいよんこうとうがっこう」と読むと表記してあります。
ところが、〇〇県民はつい間違って「とうかいだいしこう」と読んでしまうのです。
それはズバリ、岩手県民です!
なぜかというと、岩手県盛岡市に「盛岡第四高等学校」があり「もりおかだいしこうとうがっこう」通称「しこう」と呼ぶからです。
ホームページによると、校章や教育目標に掲げている「大志」と掛詞になっており「だいし」と呼ばせているようです。
ちなみに、「しこう」という略称も「志高く」と掛詞になっています。
この、盛岡第四高校に引きずられてつい、東海大四高も「とうかいだいしこう」と読んでしまうのです。
東海大四高も盛岡四高も読み方は違えど志の高さは素晴らしいものがあります。
岩手に行かれる他県出身の方はどうか「盛岡四高」=「もりおかしこう」と呼んであげてください。
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東海大四高の西嶋投手の投球術と、ドカベンと、小宮山悟と
本日は、各所で話題になっている超スローボールの西嶋投手擁する東海大四高vs山形中央高校の試合がありましたね。
岩佐徹氏の超スローボールに対しての問題発言とカットマン問題とダルビッシュ投手と - himazabu's diary
私自身、注目しておりましたし、ワクワクして楽しみでしかたがありませんでした。
初回先頭打者に対しての投球、しびれました。
ストライクゾーンの外角スレスレを擦るようにストレートとスライダーを投げ込み、三振に斬って取ったのです。
右打者の外角へのコントロールはストレートもスライダーも抜群で、見逃しも多く理想的なピッチングに見えました。
その中に、100km近辺のスローカーブを交える投球は横浜DeNAベイスターズの三浦大輔投手のような小気味よさを覚えます。
彼が注目されるきっかけはそのスローカーブより更に遅く、画面から消えるような超スローボールです。
実況解説も「超スローボールはいつ投げるんでしょうか。」と来れば相手監督も「超スローボールとその次の直球を~」と西嶋くん=超スローボールが植えつけられている印象が強いです。
この時点で、西嶋投手の術中にハマっているとも言えます。
さらに、この西嶋投手がこのボールを投げないんです。
気づけば6回まで超スローボールを投げていないんです。
ひまざぶ「結局、超スローボールは6回まで1球もなかったか。」
小宮山 「投げていたよ。」
ひまざぶ「えっ・・・でも投げていませんよ。小宮山さん。」
小宮山「『いつか来る。』と相手に思わせるリード。それはつまり“投げていた”ということだ。」
ひまざぶ「あ。」
なるほど、小宮山悟氏の言うとおり・・・というか水島御大の言うとおりです。
このまま、1球も投げなかったとしても、それは投げたも同じという究極の投球術なわけです。
西嶋投手もすごいが、リードする上野捕手もすごいということですね。
7回表にその1球は投じられました。
西嶋が投じた超スローボール ― スポニチ Sponichi Annex 野球
超スローボールが投じられると球場はどっと湧きます。
そして狙い通り、次のストレートで中村選手 (6番打者) をショートゴロに打ち取ります。
試合は、打線が山形中央の佐藤僚投手の緩急自在のピッチングと石川投手のパワーピッチに抑えられ、0-0のまま延長戦に入ります。
10回表には4失策もあり2点を失い、2-0で敗れてしまいました。
試合には敗れましたが、西嶋投手の投球術に知恵も力も振り絞って闘う投手の生き様を見た気がします。
様々なものを背負う形となってしまったマウンドで立派に闘った西嶋投手を忘れないでいようと思います。
最後に、かなり東海大四高寄りの、西嶋投手寄りの記事になってしまったことをお詫びいたします。
山形中央高校が守りの野球を武器にどう勝ち進むのか楽しみです。
個人的には、投球術を究め「投げる精密機械」とまで言われ、シェイクという魔球まで開発した小宮山悟さんが彼の投球術をどう思っていらっしゃるかも聞いてみたいところではあります。
対談とかやってくれないかなー。
岩佐徹氏の超スローボールに対しての問題発言とカットマン問題とダルビッシュ投手と
甲子園西嶋投手の超スローボールは「世の中を舐めている」 岩佐フジテレビ元アナ、ツイッター発言で袋叩きに (J-CASTニュース) - Yahoo!ニュース
東海大四高の西嶋君、素晴らしかったと思います。
テレビの前で「おー!」と声を上げましたもん。
この超スローボールは北海道日本ハムの多田野投手も使っていることでお馴染みです。
個人的には、「剛速球もいいけど、こういう投球術、トリッキーなボールもいいよね。」という感じですごく感動しました。
野球漫画でも「超変速投法」はよく出てきます。
おそらく、野球ファンの多くが「超剛速球」に並ぶくらい「超変速投法」も大きなロマンを感じさせるものだと思うのです。
岩佐氏のTwitterにおける発言を発端に各所で賛否両論(殆ど岩佐氏への批?)のコメントが飛び交っています。
岩佐氏や、この問題を取り上げている各所で同時に取り上げるのが、昨夏の花巻東のカットマン千葉くんです。
花巻東・千葉 カット打法できず号泣敗退 - 高校野球ニュース : nikkansports.com
このカットする、何球も粘るというのもすごい技術を要します。
私自身「スゴい技術だなー。」と感動しました。
阪神の上本博紀選手も何球も粘る能力を武器としてトップバッターの座を射止めました。
体の小さい選手が生き残るには生命線となる「ファールで粘る」技術は、相手の球威に負けず巧くいなす日本人の美徳に通ずるものがあります。
根性、テクニック、柔よく剛を制す。という多面性を持ち感動をも生み出しました。
しかし、これも高野連からの厳重注意があるなど物議を醸しました。
この二つの問題が違うのは、ルールに明記されていたか否かです。
「超スローボール問題」はルールには何の明記もされていない、反則投法でもない正々堂々としたピッチングです。
なので、岩佐氏に賛同して騒いでいる外野(一部)および岩佐氏が問題を起こしたと言われても仕方がないでしょう。
西嶋君および東海大四高には何の落ち度もありませんし、審判団も適正な処理をしています。
「カットマン問題」は高校野球特別規則で「打者が意図的にファールにするような打撃をした場合は審判がバントとみなすことがある。」と記載されているのです。
そして、千葉くんがインタビューで「ファール狙いが持ち味。」と発言したことで「意図的なファール」とみなされ、注意を受けたのです。
この問題は、監督がこのルールを知っていれば千葉くんも「安打狙いなのにファールになっちゃって、すいません。苦笑」と発言するように指示することで防げたでしょう。
もっと言うとルールも「~なこともある。」っていう曖昧な言い回しですし、意図的かどうかは確認しようがないし落ち度だらけなんですよね。
つまり、監督とルールをつくった人が悪いわけです。
岩佐氏、一部の直球勝負派閥に西嶋くんが影響を受けず悔いが残らないことを祈ります。
監督や曖昧なルールに泣かされた千葉くんの無念を忘れないでいようと思います。
スローボールかスロカーブかが投球術ではないという話があると聞きました。 自分としては一番難しい球だと思ってます。言ってる人はピッチャーやったことないんだろうなと思います^^;
— ダルビッシュ有(Yu Darvish) (@faridyu) 2014, 8月 16
@faridyu 言ったのは私です。甲子園で高校生が投げました。ボールが画面の上に消えていきました。ハハハ。彼はそんな球を投げなくても緩急がつけられる投手だし、「高校生だから」ということもあって。75歳でピッチャーやったことないですが難しいことは知ってます。ヒジ、お大事に。
— 岩佐 徹 (@toruiwa) 2014, 8月 17
ダルビッシュ投手もこの問題に言及しています。
ダルビッシュ投手は野球が大好きで投球に美学を感じているからこそのツイートだと思います。
大好きな野球を、ピッチングの美学を共有できる素晴らしい投手、西嶋投手へのリスペクトが感じ取れます。
剛速球を投げられる能力を持ちながら変化球を追究し続けているダルビッシュ投手が言及したところに重い意味があります。
岩佐徹氏の発言の中に「そんな球を投げなくても」とあるのが引っかかります。
ダルビッシュ投手を持って「いちばん難しい球」と言わしめた超スローボールをそんな球と言ったところに敬意の無さが見て取れます。
ダルビッシュ投手の言う「ピッチャーやったことない」っていうのは「ピッチングを理解しようと思って真剣に、敬意を持って観たことすらない。」という意味が込められていると思うのです。
そして、せっかく練習した「超スローボールを使用しない」という選択肢が、果たして高校生の全力投球として美しいものなのでしょうか。
このやり取りを見て、ダルビッシュ投手をますます尊敬し、好きになりました。
それと同時に岩佐徹氏の発言の真意には疑問が膨らむばかりです。